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向日葵の彩度

暴力のブログ

#読書週間だからRTといいねの数だけ好きな本を紹介しよう のやつ

ブログの存在を忘れていた。人間は投げ出したブログとプログラミング教本の数だけ強くなれるとも言う。こういうものをやってみると、意外と自分が好きな本って思い出せないものだなと驚かされる。やっぱり読書メモというものは必要ですね。

以下がハッシュタグのあれです

 

シュテファン・ツヴァイク『昨日の世界』 ナチスが台頭する中、ブラジルへ亡命したユダヤ系オーストリア人が描いた輝かしき”ヨーロッパ”の回想録。グランドブタペストホテル、君の銀の庭

 

小川一水 『天冥の標』シリーズ ただただ面白い。疫病

 

伊藤計劃 『ハーモニー』 原作では子宮にリボンがついてない

 

冲方丁 『マルドゥック・ヴェロシティ』 カトル・カールロックマンXのボス選択画面パロ

 

月村了衛『機龍警察』 人間の感情

 

ウンベルト・エーコ薔薇の名前』中世の修道院で発生した連続殺人事件をフランシスコ会修道士バスカヴィルのウィリアムとベネディクト会の見習修道士メルクのアドソが解決するというガワの部分だけでも優勝している小説。

 

タイラー・コーエン『大格差』 テクノロジーによって生み出される格差の拡大と中流階級の消失。もはや平凡そのものの指摘だけれど、引き合いに出される事例が脳に良い

 

ネイト・シルバー『シグナル&ノイズ』 マネーボール的な。ちょっと前に流行った統計の話。渋い事例が無数にとりあげられていて、脳にいい。

 

ケヴィン・ケリー『テクニウム』WIREDで知った本です。みなさんはWIREDで知りましたか?

 

ルイス・ダートネル『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』たのしいかがくよみもの

 

リチャード・プレストン『ホット・ゾーン』 ヨハネの黙示録が引用されているタイプのエボラ本。ちょっと昔の本なので倫理的によくないレベルで抒情たっぷりに、煽情的にエボラ出血熱を描写している。

 

ジョン・バリー『グレート・インフルエンザ』 1918年インフルエンザ流行本。疫病についてのドキュメンタリーはしばしば怪獣映画さながらの魅力的な立ち上がりを伴うもので、これも例外ではない。

 

デフォ― 『ペスト』 ペストで人間が死にまくる最高の本

 

カミュ 『ペスト』 ペストで人間が死にまくる最高の本

 

NHK報道局「カルロ・ウルバニ」取材局『世界を救った医師』 SARSで人間が死ぬ本。

 

吉村昭『破船』 天然痘で漁村の人間が皆殺しにされる本

 

チャールズ・ストロス『アッチェレランド』2012年ごろに発表された人工知能すごい本を読んでて自然に思いつくようなネタからさらに踏み込んだようなものを描き切った2006年ごろの本(すごい)

 

トム・ヒレンブランド 『ドローンランド』 デティールの手つきめちゃよしSF。EU離脱ネタと、何かとタイミングが良い。WIREDでも取り上げられていました。当然みなさんはWIREDより先に読みましたよね?

 

J・G・バラード『溺れた巨人』 海岸にある日突然巨人の溺死体が座礁する話。わかりがある

 

テッド・チャン『あなたの人生の物語』地獄とは神の不在なり という世界一かっこいいタイトルの短編が収録されています。

 

スタニアフ・レム『ストーカー』ロシア語学科ぽくない?

 

V・モーイェフ『コンピューターと社会主義ソ連サイバネティクス研究所の所長ヴィクトル・ミハイロヴィッチ・グルシコフと、記者のヴィターリー・アレクサンドロヴィチ・モーイェフによる、ソビエト連邦の経済とコンピュータの利用についての対談集。計画経済と計算機械は相性がよく、需給の適切なマッチングができれば計画経済ならではの困難を解決できるといった内容を語っている。当然実現はしなかった(悲しい)

 

ドストエフスキー『悪霊』ロシア語学科ぽくない?

 

渚にて』かっこいい詩が引用されるSFは名作

 

円城塔Self-Reference ENGINE』黄色い本

 

高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』いいよね

 

ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』ローティーン時代にこういうものを経由しておかないと、一生アニメを見ながら「ここで(残酷な事象)したら面白いのに」と言い続けることになる

 

ハンナ・ヴェルテン『ミルクの歴史』ミルクの歴史。渋い事例がめちゃくちゃ豊富で脳にいい。障害と疫病が一番好きな現象なのだけれど、その次は食品偽装かもしれない

 

太宰治 『駈込み訴え』別に太宰推しというわけでもないのだけれど、これも好き。本当にいい。イエスを銀貨三枚で売ったユダによる独白。やっぱ同性へ向けた尊敬と愛と嫉妬とが煮詰まりに煮詰まった憎悪なんだよな。ちなみにNHKが女子高生のボランティアサークルの話として映像化している。皆様の公共放送

 

フレッド・デーヴィス『ノスタルジア社会学』例の如く渋い事例の沢山載ったご本。

 

カルロ・ギンズブルグ『闇の歴史―サバトの解読』ユダヤ人とハンセン病患者が虐殺されるまでの過程が取り上げられている章があり、とてもいい

 

北條民雄『いのちの初夜』いわゆるハンセン病文学。その金字塔。

 

今和泉 隆行『みんなの空想地図』想像で作った街の地図。その制作過程と実物。愛くるしくて愛くるしくてしかたがない一冊。

 

原武史『滝山コミューン一九七四』郊外の団地の小学校を舞台にした『新しい教育』をめぐるドキュメンタリー。著者の日教組への恨み節が全開。普通なら偏ったつらい読み物で終わったのだろうけど、著者は『団地』という空間の特異性と紐づけて話を進めていく。とても脳にいい

 

サラ・ウォーターズ『半身』 ヴィクトリア朝×パノプティコン×君の銀の庭×女性同性愛

 

チャイナ・ミエヴィル『ジェイクを探して』 わかりがある。特に表題作がね、わかりがあるんですよ。これはツイートしたこともあるのだけれど、表題作と全く同じ質感の恐怖、悲しみ、喪失感を、俺はタマ姉のフィギュアや一度凍ってしまったキャベツに抱く。同じ形を保ったままに起きた、不可逆的な意味の変質。そうした静かな世界の滅亡の予兆は、冷蔵庫と中古フィギュア屋にある

 

ドン・ウィンズロウ『ザ・カルテル』暴力。暴力。暴力!!!!!!!メキシコ麻薬戦争モノ。実在する組織や現実にあったエピソードがドカドカ出てくる。

 

デイヴィッド・ピース『TOKYO YEAR ZERO』小平事件。物凄い不潔。文体が異常にかっこいい。呪詛。ちなみに日本語訳版のプロモサイトは開くと自動で玉音放送が流れる本物のコンテンツ

http://www.bunshun.co.jp/tyz/index.html

 

佐藤亜紀ミノタウロス』共産革命期東欧が舞台の小説で、潤沢な情景描写にも関わらずリーダビリティがとてつもなく高い異常な小説。おそらくは「ただたんに圧倒的に文章がうまい」というやつで、つまりこの小説を読んでも現時点の俺には何も技巧を盗めない。留学先の東欧の小さな国で読んだのが思い出深い。

 

藤井太洋アンダーグラウンドマーケット』ビットコインというか仮想通貨というか。原宿界隈が舞台になっており、個人的に馴染み深い土地であり、かつ普段想像している「嫌な質感の至近未来」にかなり近いというのもあって、妙な気に入り方をしている

 

長谷敏司BEATLESS』「なんで人型ロボットなの?」「なんで空から落ちてくるのは顔のいい女なの?」という問いかけへの答え。アナログハック概念は一つのブレイクスルーだと思うんだ。

 

『ダークソウルシリーズのフレーバーテキスト』 この世で最も信頼できるもの

半身(サラ・ウォーターズ)を読んだ

たすけて